葉にんにくの栽培
2021.05.17
余った小さめの種で葉にんにくを密植栽培。シャッキリ食感でにんにく味の「葉にんにく」。
葉にんにくの特徴
概要
葉にんにくは、中国では四川料理に欠かせない食材とされています。通常のにんにくと比べて臭いが控えめで、食べやすいうえに栄養も豊富のため人気が高い野菜です。
葉にんにくは、簡単にいえば成長途中のにんにくの葉のことです。若いうちに収穫するため、葉も茎も柔らかい食感を楽しめます。
葉にんにくがあまり流通していない理由は、収穫時期が限られていることと、日もちが悪くて管理が厳しいことが原因とされていますよ。
にんにくのクズ球の鱗片を利用
にんにく栽培農家では、出荷規格から外れたクズ球を、にんにく加工品の原料とします。また、クズ球の鱗片を「葉にんにく」の種として有効に活用する農家もあります。
家庭菜園では、葉にんにく用の種をわざわざ購入してまでして栽培しません。
栽培した、暖地系の品種のにんにくで、小さくて種に適さないものを使います。
特徴
①臭いが少なくて食べやすい
②甘味が強い
③栄養価が高い
④日もちしない
畝づくりから播種まで
畝づくり
葉にんにくは、生育期間が3~4カ月と短いので、空いている畑があれば家庭菜園でも十分可能です。にんにく畑の片隅でも、プランタンでも構いません。
十分に土を湿らせておくと、発芽が早く揃います。
播種
播種の時期は、通常のにんにくの播種が終わって、余った種を利用しますので、11月頃になります。
施肥
通常のにんにく栽培が主なので、葉にんにくに手を取られないよう元肥のみで構いません。
株間とマルチ
株間は4~6cmで密植にします。1列でも構いません。深さは、3~5cmとします。
マルチは不要ですが、するときには、玉ねぎと同じく条間も株間も15cmのものを使用します。
葉にんにくの育て方
草抜きと水やり
草抜きは、通常のにんにくと同様にこまめにします。
特に、水分不足にならないに、通常のにんにく以上に散水を心がけます。
葉にんにくの収穫
収穫時期
3月上旬から中旬で、葉の数が3~5枚で、草丈が30cmを超えたら収穫します。
収穫部分
若い葉と葉鞘を収穫します。収穫時期は2月~3月です。